LITTLE BUSTERS 07 パイドパイパー〜オーパーツ(大阪〜兵庫)

パイドパイパー(大阪)

前日の夜中に見た街明かりで浮かび上がっていたのは、いわば都市の輪郭だけ。同じ道でも昼間通ると違った景色が見える。

大阪はとにかく街がみっちり詰まっている。オフィス、工場、戸建てにマンション、明確にエリアが分かれておらず渾然一体となっている。

名古屋はとにかく製造に遍重した街だったが、こっちはより人のエネルギーを感じる。

毎年最低一回は仕事だったり遊びで大阪を訪れるが、どの町も小説に出てくる様な都会過ぎないけど活気のある架空の町を具現化したようだ。

そんな街並みらしくこのアルバムは明るくて前向きで賑やかだね。ひたすらポジティブで力強いピロウズも当然大好き。ニューアニマル、ノーサレンダー、パープルアップル、トーキョーバンビ、レディバード・ガール。

いままでの苦悩が目に見える形で報われて、幸せな感情で一枚のアルバムが埋まるようになったんだね。こっちはファーストアルバムから一気に聴いてるからここまでの過程で胸に来る。

POISN ROCK'N'ROLLは好きすぎて高三の時に諳で歌詞が出てくるまで聴き込んでたよ。英文法はこの曲で学んだ。ライブ行ってると当然解るけどさわおさんは本当に我々ファンのことを大切に思ってくれてるね。歌詞がグッとくる。

さて、PIED PIPER はこの先俺をどこへ連れて行くのか。

オーパーツ(大阪〜兵庫)

工事渋滞を避けるため、一旦大阪空港前に降りる。あ、ここって伊丹空港から名前変わったのか。知らなかった。

兵庫の中心部を通ることなく逸れていく。次の目的地は決めていた。

景色に目をやると中心地では無いのにやけに宅地がある。山に沿って住宅や高層マンションまで。兵庫は山の方が高級住宅街なんだっけ?

吉川(よかわ)インターチェンジあたりで、雨上がりに見た幻が流れる。今までの旅を振り返り、今までのピロウズ を思い出し、噛み締める。オーパーツまでの20年間を追体験した。思ったより遠くまで来た。

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社パーキングエリアで休憩を挟む。ちょうどこのアルバムも終わる。日常的にふとPrimer Beatのフレーズが頭をよぎる事が多々あるんだよね。軽妙な音楽に乗せて真理を突く歌詞。だから余計頭に残るのかな。

いつかは終わっちゃうんだ。映画みたいにさ。

この旅もね。