LITTLE BUSTERS 10 リブロードキャスト

リブロードキャスト

最後のアルバムに入る。ピロウズ の全アルバムを再放送するこの旅も、ついに終わりが迫っているのだ。リブロードキャストの壮大なメロディはクライマックスに向けて勢いづけるようだ。

ただただ国道を進む。どこで終わりを迎えるのだろうか。馴染みのない市街地を抜け、駐屯地前の通りを過ぎ、防風林の並木通りに出る。このまま海岸線沿いを行こう。

木に阻まれて海は見えない。白い砂浜だけが覗き見える。箱庭のアクトがかかる。僕は何者で、どこへ行くんだろう。

錆びた大きな橋を渡り、半島の岸辺に沿った県道に出る。今日はいつもよりBOON BOON ROCKの歌詞が胸に響く。居心地の悪さに慣れてしまって死んでないだけの人生を続けるなんて気が狂いそうだ。

いくつかの防波堤を過ぎ、最後の曲が終わるまで残り30秒、ちょうど駐車場がある。この旅のゴールはここだ。

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総曲数234曲、総再生時間14時間50分。たどり着いた場所は島根県松江市美保神社。祭神は三穂津姫命で音楽の神様として祀られているらしい。この旅が無ければ来ることはなかった。不思議な縁が結ばれたようだ。

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ぎりぎり島根に入った半島の先端部。海を挟んで見えるは鳥取境港市。大型の船舶も見える。旅の終着地は小さな港町だった。

辺りを散策しながら物思いに耽る。この旅を通して、人生にも常にピロウズ が随伴していた事を実感する。常に支えられ、勇気づけられてやってこられたんだ。

旅をしたところで日々悩まされる根本的な原因が急に解消されることはないし、全てを解決する革新的なアイデアは思いつかないけど、いつも自力で抗ってなんとか生きてきた事を思い出す。

他のことは何も信じられなくても自分さえ信じられれば大丈夫だってことを、ピロウズ はその姿勢と音楽で示してくれていた。

それを思い出せれば、この先の人生もどうにかやっていけるよ。きっとね。

Life is only once

Painful every day

I  suffered, but I grew

Oh Yeah!